そもそも名字(みょうじ)って何?
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何気なく使っている名字ですが、そもそもどうやって作られたのでしょうか。
「名字」や「姓(せい)」と言われたら、同じ意味ととらえますが、じつは近世以前はこれらは別のものだったのです。
自分の一族を示すのが「名字」、自らの生まれを示すのが「姓」で、この両方を持っていました。使い方は普段は「名字」だけですが、公の場では「姓」というように使い分けていたのです。
一般人が名字を持ったのは、明治以降。欧米にならい戸籍制度を確立し、ひとつだけ登録させて、以後変更することを禁止したのです。
それまでは、どこそこの○平さん、お豆腐屋の××さんなどという屋号や通称で呼んでいましたが、それではどこの誰なのかがわからないため戸籍を整備するにあたり、登録させることになったのです。多くの人が日常使う「名字」を登録しましたが、一部の人は「姓」や「その他」を登録したため、珍しい名字もこの頃、生まれました。これが「明治新姓」です。
このことから、今、使われている「名字」には、もともとの「名字」と「姓」のふたつを使っていることとなります。名字は大きく「地名」「地形や風景」「方位や方角」「職業」「藤家」「主君や主人から褒美としてもらった名字」「僧侶」の7つに分けることができるのです。
名字は明治の初めにご先祖様が適当につけたものではなく、名字から歴史や文化が見えてくることもあります。要するに名字は歴史そのものなのです。
名字が異なる「東日本」と「西日本」
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名字は、「東日本」と「西日本」では違ってきます。
それぞれに特徴があるので見ていきましょう。
・東日本の名字の特徴は?
東日本に多く見られる名字ベスト3は
1位「佐藤」
2位「鈴木」
3位「高橋」
これに「渡辺」「小林」を加えた五つの名字がとくに多くなっています。特に東京には鈴木が多く、「斎藤」「加藤」「工藤」といった「~藤」も多くみられるのが特徴です。
・西日本の名字の特徴は?
西日本に多く見られる名字ベスト3は
1位「山本」
2位「中村」
3位「田中」
関西や中国・四国では「山本」「田中」の名字が圧倒的に多く、このほか「中村」「井上」「吉田」などが多いのも西日本の特徴です。また、西日本では名字の種類が多く、特定の名字に集中していません。
じつはこれは人口密度と関係していて、東北は昔は人口が少なかったため名字も少なくてすんだのです。人が少なければ区別する必要もありませんが、逆に人が多ければ家を区別するためにたくさんの数が必要となります。
このことから、古くから開けていた西日本は人口も多かったため、それだけ多くの名字があったということになります。
ところが、明治維新後、「東京」が日本の首都となると、東京には各地から大量の人が集まってきました。そのため、東京にはさまざまな名字が広がり、中には珍しい名字も多々見られるようになりました。
珍しい名字のご紹介
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最近では珍しい名字に関するテレビ番組もあり、そんな名字があるんだと関心することもあるでしょう。
珍しい名字は地域ごとにあることから、土地由来のものも多くあります。また、明治初期は識字率も低かったため、僧侶や庄屋に頼んで名字をつけてもらったり、役場の手違いだったり…とさまざまな理由から珍しい名字がつけられたともいわれています。
1位「蜆(しじみ)」
2位「鯛津(たいつ)」
3位「足袋抜(たぶぬき)」
一寸木(ちょっき、ますき)
三廻部(みくるべ)
入内島(いりうちじま)
五十里(いかり)
…
と切りがないほど珍しい名字は存在します。
ですが、珍しい名字だとはんこを探すのも手間です。なかなか見つからないと困った時は、まずは検索してみましょう。
https://www.shachihata.co.jp/products/name_navi/
既製品、準既製品、別注品にわかれていて、どんな珍しい名字でも作ることが可能です。
フォントは楷書体、行書体、隷書体、古印体、角ゴシック、丸ゴシック、てん書体、明朝体、勘亭流、勘亭流から、また、インキは朱色、紫、赤、藍色、黒、緑から選ぶことができます。
どんなに珍しい名字でも手軽にオーダーメイドならはんこを作れます。いろんなフォントで作ってみるとまた違った雰囲気になるので作ってみてはいかがでしょうか。
- シヤチハタ
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