知らないと恥をかく!印鑑を捺す位置
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普段、荷物の受け取りなどではんこを捺す時は適当に捺していると思います。業者にここに捺してねと言われるままポン。
何も悩むこともなくこれで済みます。ところが、会社で印鑑を捺す場合には注意が必要です。
自分だけ捺せばいいときは何も気にしなくて済みますし、また、役職が書いてあればそこに捺すだけでいいので、これも問題はありません。
しかし、印鑑の欄が2つ、左右に並んでいたら、さて、どちらに捺せばいいのでしょうか。
右か?左か? 確率は二分の一ですが、かなり悩むと思います。
もし、間違っていたら上司から指摘されてしまいますし、「そんなことも知らないの?」と皆の前で恥をかくことにもなりかねません。
では、印鑑の正しい順番を見ていきましょう。
横書き書類の場合は右からがマナー
一般的には書類作成者は右端となります。ですから、役職が最も高い人が左となります。
間違って逆から捺してしまうと怒られることになりますので注意が必要です。これは日本の昔からの風習であり、会社でのルールです。
大きい会社であっても小さい会社であっても基本は同じですから、しっかりと覚えておきましょう。
たとえば、
左右2つの欄しかない場合は…
上司と自分であれば、自分の印鑑は右で上司が左となります。
印鑑を捺す位置が複数ある場合は…
まず自分の役職を確認してからです。もし、自分の役職が一番下であれば、右端となります。
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捺印が多いほど効力を発揮する書類
書類にはたくさんの捺印欄があることがあります。その書類は価値のあるものだからです。
順に上がっていって一番上の人の印鑑が捺されれば、その書類は輝き、効力を発揮するようになります。
ですから、逆に言えば一番下の役職の印鑑があっただけでは、まだペラペラの紙なのです。
回覧する順番は決まっていて、下の者から見ていき、徐々に上の役職へと回していきます。
理由はしっかりと書類をチェックしていくためです。途中、間違いに気づき、訂正が入るかもしれません。中途半端な書類ではなく正確な書類を作成するために下から見ていき、完全なものを社長に見せるため、下の者から回していくことになっているのです。
縦書き書類の場合は下からがマナー
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縦書き書類の場合は縦に欄が並んでいるので、これなら何となく下の役職はとうぜん下、役職が高い人ほど高い位置にあるのですから、上でしょと想像がつきますのでラクです。
ですから、自分の役職が低ければ下から捺すことになります。
このように決済印が必要な書類を作成するときは、チェックする人数を事前に確認しておくことも大切です。上司がたくさんいる場合ほど何度も確認をしておくようにしましょう。誰かが抜けているようでは後々面倒なことになりかねません。
また、会社によっては役職がめちゃくちゃ多く、どっちが偉いのかよくわからない時があります。
また、カタカナ表記の肩書きが増えたため、さらにちんぷんかんぷんということもあります。
たとえば「スーパーバイザー」「ゼネラルマネージャー」「シニアスーパーアドバイザー」など肩書きがあります。聞いただけでは何の仕事をしているのかさえ見当もつきませんし、誰が偉いのかもわかりません。
ひと昔前なら年上が偉い人と決まっていましたが、最近では社長が一番若かったりするので、見かけでも判断がつきません。
そんな時は事前によく調べておき、どちらが偉い人なのかをはっきりさせておきましょう。
役職の順番がわからなければ、回覧の順番を間違うことになってしまうので、社内の立場はしっかりと把握しておくことが大切です。
印鑑を捺す順番は決まっています。横書きの場合は右から、縦書きの場合は下から原則です。
このルールをきちんと守らない書類は認められないものとなってしまいます。会社のルールにきちんと従うことが重要なことなのです。それが会社なのですから。
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