実印や印鑑証明書を遠方に郵送する一番安全な方法とは?

実印や印鑑証明書を遠方に郵送する一番安全な方法とは?

実印・印鑑証明書は普通郵便で送ることができません。安全に送るための適切な方法をご紹介します。 2018年08月31日作成

  • 知識知識
  • VIEW:187,081

実印・印鑑証明書は普通郵便で送ることができません。安全に送るための適切な方法をご紹介します。 2018年08月31日作成

引越しや転居などさまざまな手続きのため、印鑑を遠方に郵送する場合、どのように送るのが安全なのでしょうか。

「マンション契約の保証人として、印鑑証明書のコピーが必要になった」
「上京している娘に銀行印が必要になったので送って欲しいといわれた」

などケースはさまざま。

重要物を普通郵便で送ってしまう場合におけるリスクについてご説明しながら、実印や印鑑証明をできるだけ安全に郵送する方法についてわかりやすく紹介します。

TOPIC 01

実印を安全に郵送する方法

写真素材・写真とロイヤリティフリー動画素材 | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

まず、実印を安全に送る方法を紹介します。 配送中のトラブルで欠けてしまわないようにしっかりと梱包する必要があります。
・印鑑を印鑑ケースに入れる
これは基本的なことです。印鑑ケースがない場合は100円均ーにも売っています。
印鑑ケースが衝撃を吸収し、仮に落としても割れる危険を回避できます。

・上からビニール袋で包む
印鑑をケースにしまったら、その上からビニール袋でくるみます。
これは、配送中に雨に濡れるのを避けるためです。
小さめのジップ付きの袋に入れると簡単に密閉できます。

・エアーキャップ(通称プチプチ)で包む
ビニール袋に包んだ上から梱包用のシートでさらに包みます。
衝撃を避けるためにしっかりと巻きつけます。

TOPIC 02

印鑑証明書を安全に郵送する方法

写真素材・写真とロイヤリティフリー動画素材 | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

印鑑証明書を郵送する方法を紹介します。

「印鑑証明書は紙だから、そのまま送ってもいいんじゃないの?」
と思う方もいるでしょう。

しかし、それは出来ません。
印鑑証明書は信書扱いになるため、簡易書留で送ります。

規定文によると、信書とは「特定の受取人に対し、差出人の心を表示する、または事実を通知する文章」のこと。

分かりやすく言えば、印鑑証明書は重要書類の分類です。
現金やクレジットカードも同様に、信書扱いです。

TOPIC 03

実印・印鑑証明書の郵送方法

写真素材・写真とロイヤリティフリー動画素材 | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

印鑑も普通郵便ではなく、書留で送りましょう。
書留は、郵便局から安全を保証されている郵送方法です。
書留で送るには、そのままポストで送るのではなく、郵便局でお金を支払い送ります。

・簡易書留
一番安く保証してもらえるのが簡易書留です。
送料として310円追加で発生します。
簡易書留は5万円まで保証がしてもらえるので何かあった場合は負担してもらえます。
また、

・当日の再配達
・再配達時の日時指定
・郵便物を追跡することができる
・必ず受取人に手渡し配達

なども対応対象です。

・一般書留
簡易書留よりさらにグレードをあげたい場合。

保証金額を10万円に引き上げることができます。
(その後、保証金額を5万円追加するたびに21円、最大500万円まで保証可能)

郵便物の引き渡しが、途中経過も含めて全て端末に記録されます。
(簡易書留の場合は、最初と最後の地点のみ)

会社の実印など、より安全性を高めたい場合には一般書留がおすすめです。

・レターパックプラス
最近新たに送る方法として加わったのがこの方法。

赤色のA4サイズの厚紙封筒です。
レターパックプラスは封筒をコンビニでも買うことができ、そのままポストに投函することができます。

料金は510円。
手渡しで受け取り印がもらえるので安心です。
レターパックでも、封筒が青色のものだと郵便受けに入れるタイプなので注意しましょう。

また、追跡番号が書いてあるので、郵便物を追うことができます。
速達の速さで届くのも魅力の一つ。

簡易書留より値段は高いですが、急に送らなければいけなくなったときに便利です。

TOPIC 04

郵送時の紛失と悪用のリスク

写真素材・写真とロイヤリティフリー動画素材 | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

最近では、実印の偽造・複製が問題になっています。

なつ印された印影から、3Dプリンタなどで印鑑を作成したり、特殊なスキャンで、印影を複製したりなど手口の幅が広がっています。

実印は、言わばその人を証明するもの。

実印を盗まれて、尚且つ個人情報が知られている場合、印鑑証明書を勝手に発行されてしまいます。
郵便物からの盗難であれば、その時点で住所と氏名が知られてしまいます。

印鑑証明書と実印が第三者の手に渡ったらどうなるのでしょうか。
マンションの売買や車の購入などの重要契約に、自分の印鑑が勝手に使われてしまう恐れがあるのです。

簡易書留やレターパックプラスなどは、盗難などのリスクから重要書類を守るための安全を買うようなものです。

鍵がないポストに郵便物を入れると、知らない間に郵便物を盗まれたり、住所や氏名などの個人情報を盗まれる可能性があります。

安全のためにポストには鍵をかけておくのがいいでしょう。

このように、実印や印鑑証明書をそのまま送るのはかなり危険です。
郵送の際は、必ず簡易書留やレターパックプラスを利用しましょう。

ですが、やはり一番いいのは直接渡すことでしょう。
誰かに委ねるということは、それだけリスクが高まるということ。
もし、電車などで行ける距離である、もしくは急ぎでないのであれば、直接渡しましょう。

  • 知識知識
  • VIEW:187,081