朱肉は落ちにくいもの
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朱肉を使った後、手についているのに気がつかずに、服についてしまったという経験をしたことがある方も多いと思います。特に白いブラウスや白いシャツについてしまうと、目立つのでカッコが悪いものです。
同じ赤でもスタンプ台なら、まだいいのですが、朱肉は面倒です。それに最近は速乾性のものが多く、はんこを捺したときはいいのですが、服についてもすぐに乾いてしまうので注意が必要です。
ベタベタと感じられる朱肉は、一体何からできているのでしょうか。
朱肉の成分は、もぐさや和紙などの繊維物+顔料+油+松脂+蝋などです。要するにベースは油で、そこに顔料などを入れたものです。
はんこは落ちにくいものです。せっかく捺したはんこが消えてしまっては意味がないので、消えないように油を使っているのです。ですから、服についても落ちにくいのは当然のことなのです。
服についてしまった落ちない朱肉の落とし方
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シミがついてしまったときは、「シミ抜き」です。
朱肉の油系のシミは、除光液やクレンジングオイルを利用して落とすことができます。
ただし、いきなり使わずに必ず目立たない部分で「色落ちテスト」をしてから始めるようにしましょう。
1除光液を使った朱肉の落とし方
用意するものは
・除光液またはクレンジングオイル
・綿棒または歯ブラシ
ただし、色柄物の服の場合、除光液を使うと色落ちしたり、模様がなくなってしまうことがあるため、しっかりと色落ちテストを行ってからにします。
除光液を綿棒や歯ブラシにつけ、朱肉がついてしまった部分を軽くトントンと叩くようにして落としていきます。汚れが浮き出してきたら、水で洗いながら優しくもみ洗いをしていきます。
クレンジングオイルで代用することもできます。
ただし、色や柄のついた服は色落ちが心配ですから、必ず「色落ちテスト」をしてからにしましょう。
2台所洗剤を使った朱肉の落とし方
用意するものは
・台所洗剤または固形せっけん
朱肉がついてしまった部分に台所洗剤を適量かけます。よくなじませて、シミを浮かせます。
シミが浮いてきたらぬるま湯ですすいでいきます。このとき、シミが浮いてこないようなら手で優しくもみほぐします。
これを何度か繰り返します。
ある程度落ちたら、いつもと同じ洗濯をして終了です。
机や床についてしまった落ちない朱肉の落とし方
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朱肉を落としてしまったり、朱肉のついた手で触ってしまい、机や床についてしまったときはどうすればいいでしょう。
ついてしまった場合、そのままにせずにとりあえず、なるべくすぐにティッシュで拭き取っておきます。すぐに拭いても、色がついてしまったときは、水ではなかなか取ることができません。
机や床についてしまった朱肉の汚れを浮かすものは以下のようなものがあります。
・シール剥がし
・除光液
・ベンジン
しかし、これらを使うと机や床の色が変わってしまう恐れもあるので、まずは目立たない部分で試してみてから、使うようにします。
これらをかけたら乾かないうちに、拭き取っていきます。
朱肉は特殊な油なので、ついてしまうと落ちにくいものです。できるだけつかないように注意することは大切ですが、ついてしまったときは、元通りというわけにはいきませんが、除光液や洗剤を使えば薄くすることはできます。しかし、大切な衣類についてしまったときは、自分で行わずに専門業者に頼むのがいちばんです。
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