落款(らっかん)って何? 書道だけでなく、ハガキのワンポイントに!

落款(らっかん)って何? 書道だけでなく、ハガキのワンポイントに!

落款は書道に関係ない人でも手紙やハガキ、名刺などにワンポイントとしてポンと捺せばおしゃれに。そんな落款を詳しく見ていきましょう!
2020年06月21日作成

  • 知識知識
  • VIEW:1,501

落款は書道に関係ない人でも手紙やハガキ、名刺などにワンポイントとしてポンと捺せばおしゃれに。そんな落款を詳しく見ていきましょう!
2020年06月21日作成

TOPIC 01

落款(らっかん)ってどんなもの?

出典元:https://www.shutterstock.com

「落款(らっかん)」と聞いて、はて? 何なの? と思った方もいるでしょうし、書道で使うはんこのようなものでしょ? とイメージされた方もいるかもしれません。

書道もやってないから落款なんてまったく関係ないや…と思われるかもしれません。

でも、書道だけでなく使えるので、まず落款というものを知ることから始めましょう。

そもそも落款とはどんなものなのでしょうか。

簡単に落款と呼んでいますが実は落款印で、正式には「落成款識印(らくせいかんしいん)」と言います。この落成款識印を略して落款になったというわけです。

これは落款印といっても重要な書類に押すはんこではなく、「作品が完成した」、「自分の作品であることを証明するため」の印なのです。

落款印は朱色ですから、これが入ることで作品が締まり、また同時に独特の趣が加わることになります。

落款は最後に捺されているものというイメージがありますが、厳密に言うといろいろな種類があります。

書画作品に捺す正式なスタイルは、①「引首印(いんしゅいん)」②「姓名印(せいめいいん)」③「雅号印(がごういん)」の3種類の印を捺すことになっていて、この3つを「三顆印(さんかいん)」と呼びます。

「引首印」は「関防印」とも呼ばれていて、作品の右肩に書き始めのしるしとして捺されるものです。

「姓名印」は「白文印」とも呼ばれていて、本名が入ります。フルネームまたは名前、または名前の頭文字が入ります。ただし、苗字のみは用いません。たとえば「東京花子」であれば、そのまま、または「花子」、「花」と入ることになります。

「雅号印」は「朱文印」とも呼ばれていて、雅号、要するに本名以外につける名前のことです。書画等を習った場合、師匠から付けてもらえる名前のことです。持っていない場合は本名でも構いません。

これが正式スタイルとなります。

TOPIC 02

落款をもっと自由に使ってみよう!

出典元:https://www.shutterstock.com

落款は書道や日本絵画などにしか使えないものではありません。もっと自由に使ってみましょう。

たとえば手紙やはがきを書いたら、名前の最後に捺すだけでワンポイントとなります。これは正式という意味にもなるし、気持ちが込められた書面という意味にもなります。

もちろん、絵はがきに書いたり、詩の後にポンと捺せばそれなりの雰囲気も出てきます。

年賀状や名刺のワンポインアクセントとして捺してもちょっとした風合いがにじみ出てくるものです。

使い方は人それぞれですから、気軽な気持ちで落款を使ってみてはいかがですか。

手軽に使いたい! と思ったらシャチハタの「プチらっかん」がおすすめです。

「プチらっかん」は、インキ内臓のシャチハタですから、朱肉なしで手軽にポンと捺すだけ。手紙や絵手紙などにはもちろん、四角い認め印としても使うことができます。

大きさは径18.0×18.6×37.3mmで、印面サイズは7.5×7.5mm角です。重さも6gと軽く、持ち運びに便利なストラップ付きです。ボディはブルー、ピンク、パープルの3色。キャップはロック式になっているのでぶら下げてもインキが漏れることもなく安心です。

TOPIC 03

落款印に最適な朱肉

出典元:https://www.shutterstock.com

落款印をすでに持っている、またはどうせならきちんとした落款印を作ろうと考えている方には、朱肉が必要となります。

鯱旗印肉 書画落款用

落款印がある方におすすめなのが「鯱旗印肉 書画落款用」です。

まず、容器が美しいのが特徴です。開窯二百年以上の伝統ある「幸兵衛窯(岐阜県多治見市)」製の陶磁器ですから、日本製で見るからに品格があります。

また、高級有機顔料を使用しているため、画仙紙や和紙へのにじみもほとんどなく、印影の保存性にも優れています。鉛、水銀、カドミウムといった重金属は入っていないのでエコの練り朱肉。

また、練り朱肉は一般的に、その名の通り硬くなると練る必要がありますが、「鯱旗印肉 書画落款用」は硬くなったり、油が分離したりしにくいので練り直す必要もなくすぐに使えます。

容器サイズは直径約70mm×高さ約33mm、重量は約115g。

鯱旗印肉 公用 50号

「鯱旗印肉 公用 50号」は高級有機顔料を使用しているので、印影の保存性に優れ、重要書類への捺印に最適な朱肉です。

どうしても練り朱肉には印肉の繊維が付着することがありますが、「鯱旗印肉 公用 50号」は付くこともなくまた、印影のにじみもほとんどありません。

「鯱旗印肉 書画落款用」と同様印肉の硬化や油分の分離が極めて少なく、使用前に練り直す必要もなくすぐに使えます。

鯱旗印肉 朱の油 公用

もし、「鯱旗印肉 書画落款用」の朱肉が薄くなったら補充もできます。別売の「鯱旗印肉 朱の油 公用」をヘラを使ってならしていけば◎。「鯱旗印肉 公用 50号」には補充できないので注意が必要です。


落款は書道や日本絵画だけでなく、はがきや手紙に使えばサインとして使う事もできます。いろんな使い方をしてちょっとした名前のおしゃれをしてみませんか。

  • 知識知識
  • VIEW:1,501