シャチハタをオーダーで作成できることは知っていますか?
好きな文字・配置で、独自のマークやロゴを入れることもできるのです。
ですが、具体的にどう作るのか知っている人は多くありません。
会社の住所印。
部署名と自分の名前が入った日付印。
自分のお店のポイントカード。
シャチハタは、プライベート・仕事を問わず幅広いところで利用されています。
オーダーしようと思った時に、事前にシャチハタの知識があればスムーズにできますよね。
今回は、シャチハタの種類からオーダー方法に至るまで、ご紹介します。
シャチハタの種類
出典:https://www.shutterstock.com
シャチハタ印を大きく分類すると「ネーム印」「ビジネス印」「住所印」の3タイプに分けられます。
それぞれの種類とオーダーについて見て行きましょう。
ネーム印
ネーム印の種類も様々ですが、大きく分けると2種類となります。
用途によって、以下のように印面のサイズを使い分けるケースが一般的となります。
・認印 :ネーム9、ブラック8、ブラック11
・訂正印:ネーム6
ネーム印はメーカー(シャチハタ株式会社)で常に取扱いのある、一般的な氏名を既製品として用意しています。
・ネーム9 :既製品(2100氏名)、準既製品(860氏名)
・ネーム6 :既製品(1402氏名)
・ブラック8 :既製品(1000氏名)、準既製品(200氏名)
・ブラック11:既製品(1000氏名)、準既製品(1383氏名)
既製品の特徴としては在庫として用意されている氏名のため、店頭などで比較的すぐに入手することができますが、メーカー指定の「書体」「色」「レイアウト」となります。※準既製品は受注生産のため1週間程度の日数が必要です。
既製品・準既製品以外の氏名については、「別注品」として作成することができます。
別注品の場合、「書体」「色」「レイアウト」などを自由に変更することができるため、オリジナルのネーム印を作成することができます。
しかし、別注品の方が値段が高いため、自分の氏名が既製品のラインナップとなっているか、事前に確認するなど注意が必要です。
ビジネス印
ビジネス印はオフィスで活躍するスタンプが中心のラインナップとなります。
用途によって、サイズや色、本体の形状は様々です。
帳簿・出席簿 :簿記スタンパー
科目のなつ印に :科目印
書類などの管理に :ビジネス印、マルチスタンパー
のし紙などの表書きに:贈答用、おなまえ印
領収印・検査印 :丸型印
日付印 :データーネーム
ビジネス印タイプにも、需要の多い印面内容は既製品としてラインナップが取り揃えられています。
※詳しくはメーカーサイト(ビジネス印ナビ)でも確認することができるようです。
もちろん、既製品として取扱いのない印面内容についても、別注品として作成することが可能となります。
※作成・注文方法については、後ほど説明させていただきます。
住所印
最後は住所印の紹介です。
住所印は用途に応じて様々なサイズの機種が用意されています。
住所印で人気の機種サイズは以下の5種類となります。
・角型印1551号(15×51mm)
・角型印1662号(16×62mm)
・角型印2060号(20×60mm)
・角型印2471号(24×71mm)
・角型印2580号(25×80mm)
※機種サイズによって、文字数や行数に制限があるため注意が必要です。
住所印に入力する内容は以下が一般的な項目となります。
・郵便番号
・住所
・社名(店名)
・代表者名(氏名)
・部署名
・電話番号(FAX番号)
※ご希望の項目をレイアウトパターンに沿って、書体とインク色とあわせて指定します。
自社のロゴデータなどを住所印に組み込んでもらえる店舗もあるようなので、相談してみてはいかがでしょうか?
ネットショップなどでは、レイアウトプレビューを確認しながら注文するこができるため、意外と簡単に作成することができますよ。
オーダー方法
出典:https://www.shutterstock.com
シャチハタをオーダーするには、2つの方法があります。
店舗で頼む場合と、通販で頼む場合。
それぞれのメリット、デメリットを比較しましょう。
店舗
店舗の最大のメリットは「わからないことを店員さんが教えてくれる」こと。
オーダーする時に、どう決めたらいいのかわからないというのはよくありますよね。
店員さんはわからないことも丁寧に説明してくれます。
デメリットとしては、時間がかかることでしょう。
シャチハタはオーダーの場合、10日〜2週間程で出来上がります。
加えて、校正や見積もりを出す場合はさらに日にちがかかります。
また、お店にも注文時と受け取り時の2回足を運ぶ必要があるので、時間のない方には難しいかも知れません。
通販
通販のメリットは「安い・早い・種類が豊富」というところです。
一つ目は「安さ」、ネット通販だとオーダー商品も比較的安く買えることが多いです。
ですが、値段が安いと品質が不安になりますよね。
通販が安い理由は、店舗を持たない分、人件費経営費などのコストを抑えられているからです。
二つ目は「早さ」、ネット通販のほうがお店で頼むより断然早いです。
シャチハタの通販サイトはたくさんあります。
その中で速さをうりにしているところでいうと、最短即日発送。
また、注文受け取りも自宅にいながらできるので、忙しい方にはぴったりですよね。
三つ目は「種類が豊富」、商品を選ぶ選択肢がお店よりたくさんあります。
お店は、店舗によっての仕入れの関係や在庫状況で欲しい商品が手に入らない場合があります。
そうなると、せっかくお店に行ったとしても無駄足になってしまいますよね。
欲しい商品があった場合、ネット通販だと検索するだけ。
欠品していない限り、欲しい商品をいつでも手に入れることができます。
そんな便利なネット通販ですが、唯一のデメリットは「どれを頼んだらいいのかわからない」こと。
シャチハタのオーダーは、種類も幅広く値段も数cmの差で違ってくるので、自分の目的にあった商品を的確にオーダーできるのか難しいところです。
なんとなく作ってみて、仕上がりが思ったようにいかないといったケースもあります。
事前にシャチハタの注文の流れや気をつけたいことを知っておけば、そういった疑問も解消できますよね。
続いて、シャチハタの注文の流れを見て行きましょう。
注文の流れ
出典:https://www.shutterstock.com
1.どのタイプで作るかを決める。
オーソドックスな文字のみのスタンプや、オリジナルデザインのスタンプなど。
ロゴやイラストを入れたい場合は、Adobe Illustratorのデータを用意しましょう。
2.入れる内容を確認する。
「崎」や「﨑」、「邊」や「邉」など間違いやすい漢字は注意が必要です。
シャチハタのオーダーは自身が注文した原稿通りに作るため、もし原稿が間違っている状態で出来上がっても、お金を払わなければいけません。
完成した時に、間違いを発見してしまってもその時はすでに手遅れです。
もし店頭で頼む場合は、あらかじめ事前に確認した原稿を用意しておくのがいいでしょう。
3.書体を決める
楷書、行書、隷書、古印、明朝、角ゴシック、丸ゴシック、勘亭流(かんていりゅう)、篆書(てんしょ)の9書体から選ぶことができます。
住所印は、読みやすい「楷書・明朝・角ゴシック」が多いです。
もし、見本の書体がある場合は、その原稿を持っていくとその通りに作ってもらえます。
4.インク色を決める
黒、赤、藍色、緑、朱、紫色の6色から選ぶことができます。
認印の基本色は朱色ですが、用途や好みによってインクの色を使い分けることもできます。
すべてのカラーの補充インクがあるので、インクが薄くなっても安心です。
5.サイズを決める。
シャチハタ印は、印面サイズの大きさにあわせて価格が高くなるため、なつ印見本や希望イメージを持参してお店の方にしっかりとサイズと内容を伝えましょう。細かな内容は、店員さんにアドバイスをもらいながら調整することをおすすめします。
もし校正依頼をかける場合、
校正結果に対して内容変更を希望すると、2回目以降は手数料が発生する店舗が多いので注意が必要です。
※校正や見積もりを出す場合はさらに日にちがかかることがあります。
6.商品の完成。
店舗でシャチハタを作成する場合、およそ2週間で出来上がります。
よくあるトラブル
出典:https://www.shutterstock.com
シャチハタ印を使用している中でに誰にでも起こりうる、疑問やトラブルの対処法をご紹介します。
インクが薄くなる
インクが薄くなる原因は2つあります。
・インクが切れている
・印面が汚れている
まず、インクを補充をする前に印面の掃除をしましょう。
シャチハタはゴム製なので、はんこより細かい汚れが溜まりやすいです。
掃除方法は、セロテープで印面を軽くトントンと叩くのがおすすめです。
粘着が強すぎると印面が傷ついてしまう可能性があるため、ガムテープなど粘着の強いものより、できるだけ粘着の弱いセロテープを使用しましょう。
印鑑用の掃除ブラシもゴムを傷つけてしまう恐れがあるので、おすすめしません。
印面を掃除してもインクが薄い場合は、印面を下にして12時間放置しましょう。
放置してもインクが薄い場合は、補充のサインです。
気をつけるのは、シャチハタの商品によって補充方法が異なること。
シャチハタのインク補充は「交換式・補充式」の2通りあります。
ネーム9、ネーム6、ペアネーム・・・交換式
キャップレス9、プチネーム・・・補充式
交換式は、インクの染み込んだカートリッジを交換する方法です。
ボディーを取り外すと、中にカートリッジが差し込まれているので、交換します。
補充式は、印面から直接液を補充するものです。
補充インクのノズルを印面につけて1滴補充し、印面を上にしたまま12時間放置するとインクが印面に浸透します。
補充しすぎると横から漏れてしまうので、気をつけましょう。
また、交換式のタイプも印面に直接補充することはできますが、漏れたり詰まったりしてしまう可能性があるので、純正のカートリッジを使用しましょう。
オーダーのシャチハタが壊れた場合
「インクが詰まってしまった」
「部品が破損してしまった」
「ネーム印のキャップをなくしてしまった」
などの破損・紛失トラブルはよく起こること。
そんな時に、諦めて処分してしまうのはもったいないとは思いませんか?
特にオーダーして作ったものなら尚更です。
シャチハタではそういったトラブルに対応するため、一部の部品を販売しています。
わざわざ作り直すことなく、部品を交換するだけで済む可能性があるのです。
シャチハタのホームページの「商品ラインナップ」から調べることができるので、一度確認してみましょう。
また、純正のシャチハタのインクを使わなかったり、間違った種類のインクを入れたことが、インク詰まりの原因になることがあります。
「シャチハタに100円ショップで買った補充インクを使った」
「Xスタンパーの補充に、スタンプ台の補充インクを使った」など。
この場合は修理をしても直らない可能性があるので注意しましょう。
補充インクは本体の種類によって様々なので、必ずどの補充インクを使えばいいかを確認しましょう。
純正のものでも、値段はそこまで高くありません。
100円ショップで売られているものではなく、純正のシャチハタの補充インクを使うことをおすすめします。
オーダーのシャチハタは簡単にできる
出典:https://www.shutterstock.com
一言でシャチハタといっても、ネーム印だけでなく住所印など、様々なシャチハタを好きなサイズ・デザインで作れることがわかりました。
別注のタイプは、テンプレートに添ったオーソドックスなものから、自身で自由にデザインしたもの、どちらにも対応できるようになっています。
好きなマークやロゴを入れたり、似顔絵のスタンプを作る、なんてことも可能です。
自由なデザインになると、その分値段も高くなるので必ず見積もりや校正をとりましょう。
最後に、シャチハタをオーダーする際注意しなければいけない事は、原稿を必ず間違えない事です。
自身が書いた原稿が間違っている状態でシャチハタが出来上がってしまっても、完成した後の修正やキャンセルはできません。
事前によく確認し、トラブルを防ぎましょう。
手順さえ理解すれば、シャチハタのオーダーは簡単にできます。
フォーマットがしっかりしている分、思ったように作れる場合がほとんどです。
ぜひ、自分だけの便利なシャチハタを作ってみてくださいね。
- シヤチハタ
- VIEW:232