逆さまだと気づいた瞬間焦りまくり
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契約書に実印を捺したら…何と逆さまになってしまったという時。
会社の契約書に社長の印鑑を捺したら、逆さまだったという時。
見た瞬間にゾーとし、次にあたふたとすることでしょう。実印を捺すくらい重要な書類だと緊張もします。それに社長の印鑑だとさらに緊張の上乗せにもなります。
プレッシャーがかかれば人は失敗するものなのです。
その状況によって理由はいろいろと考えられますが、主な理由は以下のよう
実印にはサグリがないものがほとんどなので、つい、うっかりということはよくあることです。
また、実印に使われている書体はよく読めないため、どっちが上なのか下なのかよく見ないと判別できません。
そのような理由から、逆さまに捺してしまったと考えられます。
また、上下を確かめたはずなのに、なぜか逆だったということもあります。これはかなりのプレッシャーを感じていたか、それともその日はちょっとヌケていたかのどちらかでしょう。
では、捺した印鑑が逆さまでは契約が無効になってしまうのでしょうか。
結論から言いますと、逆さまでも横を向いていても鮮明なら問題はありません。
ですから、逆さまでもその契約は有効となります。
逆さまでも本当に有効なの?
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では、なぜ、逆さまでも有効なのでしょうか。
契約書に捺印する意味は何でしょうか。
契約書は「この内容でいいですか」という確認の目的で作られるものです。そこに印鑑を捺すことで、「確認した」ということ。
ただ、契約書だけだと、悪く考えれば…都合が悪くなれば改ざんすることも可能です。パソコンで作成したものなら、やろうと思えば誰にでもできるものです。
そこに印鑑が捺すことで複製ができなくなります。実印を捺して印鑑証明書をつけることで完全性がさらに高められることとなります。
ですから、かすれたり、欠けたりせずに捺されていて、なおかつ印鑑証明書と同じ印鑑であることが証明されれば逆さまでも有効となるのです。
実印を捺す意味とは?
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実印は重要なものということはわかっていますが、どう重要なのでしょうか。
個人の実印なら、住民登録している市町村役場に自分の戸籍上の姓名の印鑑を登録申請し、受理された印鑑をさします。
会社の実印であれば登記した法務局に登録申請し、受理された印鑑をさします。
実印を捺した書類には印鑑証明書をつけます。印鑑証明書は、ここに捺されている印鑑と登録されたものとは同じものですよという証明書です。
印鑑証明書をつけることで実印の意味が初めて生まれ、法的な意味合いも含まれてきます。
そんな大事な意味を持つ実印ですから、もし、逆さまに捺したり、横を向いていたらやはり気になるものです。
できたら、上を向くようにきちんと訂正しておきたいものです。あのとき、なぜ訂正しなかったのかと、あとあと気にしたり悩まずに済むので、少しでも気になるようならぜひ訂正しておくようにしましょう。
訂正のしかたは
1失敗した捺印の上に、同じ印鑑を少しずらして捺し直します。このとき、重ならないようにすこしだけずらすようにします。
2横または空いているスペースに印鑑を正しく捺しましょう。
きちんと訂正しておけば、安心できるはずです。
また、今後同じ失敗をしないようにするためにはどうすればいいでしょうか。
サグリがついていないときは、小さなシールなどを貼っておき、上がわかるようにしておくといいでしょう。
こうすれば、次に同じ失敗をして冷や汗をかくこともなくなるはず。
実印はそう使うものではないので、使ったら必ずきれいにしておくことが大切です。朱肉の残りにほこりがついてしまうとなかなか取れなくなってしまいます。
次に使う時にかすれさせないためにも、紙で朱肉を取ったら、やわらかい布でしっかり吹いてしまっておきましょう。
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