確定申告に必要な印鑑の種類
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確定申告の時期がやってきます。
2020年は2月17日(月)から3月16日(月)の間に申告しなければなりません。
初めて申告する方も、毎年申告する方も、この時期になるとバタバタすると思います。また、1年に1回のことなので、ここってどう書けばいいんだっけ? 印鑑ってどのはんこを使えばいいの? といろいろな疑問が出てくることでしょう。
印鑑の種類を確認
印鑑には、ご存じのように種類があります。
・実印
市区町村に印鑑登録をしている印鑑のこと。印鑑登録書の発行の際には印鑑登録カードが必要になります。
マンション、土地、車など高額な取引の際には印鑑登録書とこの実印が必要になります。
・銀行印
銀行で口座を開設するときに必要になる印鑑です。窓口で手続きをするときに必要になります。通常はすべてカードで済むため、どの印鑑が銀行印だったか意外と忘れがちになる印鑑です。
・認印
印鑑登録をしていない朱肉が必要なはんこはすべて認印です。会社の伝票整理から、宅配の受け取りなど幅広く使える印鑑です。
・シャチハタ印
朱肉なしでかんたんに捺せるはんこのことです。スタンプ印とも呼ばれるはんこのことです。便利に使えますが、公的なものには使えません。
確定申告の押印場所は氏名の横
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確定申告で提出する書類には印鑑を押す場所があります。ここにはどんな印鑑を使えばいいのでしょうか。
まず、確定申告書にはAとBがあります。
給与所得や年金所得のある方が提出する確定申告書Aは、確定申告書の簡易バージョン。第一表の原本と控えの氏名の横に押印欄があります。
青色申告の場合は、確定申告書Bと所得税青色申告決算書の提出が必要になります。確定申告書Aと同じで第一表の原本と控えの氏名の横に押印欄があります。
たいていの場合、氏名欄の横に押印欄があるので氏名欄を目で追っていけば、間違いなく探すことができます。
また、税務署のスタンプを捺してもらった控えは大事な書類なので、しっかりと取っておく必要があります。後で使うことがあるかもしれませんので、なくなさいようにきちんと保管しておくようにしましょう。
確定申告に使える印鑑と使えない印鑑とは?
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さて、印鑑を捺す場所も分かったので、次にどの印鑑を使えば良いのでしょうか。
税務署だからやっぱり実印でしょ? と思われるかもしれませんが、必ず実印を使用しなければいけないという決まりはありません。
もちろん、使ってもけっこうですが、シャチハタなどのゴム印でなく、朱肉を使う印鑑なら何でも良いのです。
最近、はんこを持って来て下さいと言われるときには、必ず、朱肉を使うはんこですよという言葉がついてきます。はんこというとシャチハタを持ってくる人が多いからでしょう。
では、なぜシャチハタではダメなのでしょうか。
理由はシャチハタがゴム製だからです。シャチハタは中にインキが入っていて、朱肉なしに使える、とても便利なはんこです。
ただ、ゴムでできているため変形してしまう恐れがあります。変形してしまうと印面が捺した書類と同じものなのかが確認できなくなります。
その上、水性インキですから退色や水に濡れると消えてしまうということから、長期保存の書類には適していないと判断されているためです。
それに加えて、会社名や屋号だけで、申告者の姓名が入っていない印鑑も使えません。
おすすめの「認印」
この際、きちんとした印鑑を作ろうという方は「認印」がおすすめです。今からオーダーしておけば間に合うし、今後も使えるので100均ではなく、きちんとした1本を持ちたいもの。
また、郵送でなく確定申告書を税務署に直接提出する場合は、必ず、印鑑を持っていくことを忘れずに。シャチハタでなければどんな印鑑でもかまいません。
印鑑を所定の場所にしっかり捺して、まずは確認します。そして必ず期限内に提出して乗り切りましょう。
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