不要になったはんこはどうする?
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「結婚して姓が変わった」
「落として欠けてしまった」
「新しい印鑑を買った」
「会社をクローズしたため不要になった」
など、理由はさまざまでしょうが、使わなくなったはんこの処分はどうしているでしょうか。
材質が木材だから、燃えるゴミでしょ?
チタンだから金属ゴミ?
と、そのままポイ!
本当にそれでいいのでしょうか。いくら不要になったからといっても、今まで重要な書類にもそのはんこを捺したはずです。いわば、自分にとっても分身のようなもの。大事にしてきたはんこをそのままポイでは浮かばれません。
それがどこで誰の手に渡るかもしれませんし、ひょっとしたらどこかで悪用されないとは限りません。認印でもそのままポイしてしまうのはよくありません。ですから、実印や銀行印はもってのほかです。
では、どのように処分すればいいのでしょうか。
不要になった実印の場合
実印は身分を証明する大切なものです。使わないからとすぐに捨てず、市町村役場で廃止申請を行います。
落として欠けてしまった場合も同じです。
・廃止申請必要なものは?
1印鑑登録廃止申請書
2印鑑登録証
3本人確認ができるもの
4印鑑
「印鑑登録廃止申請書」は窓口、または各市町村のHPからダウンロードできる場合もあります。一度HP上で確認を行いましょう。
基本的には本人が申請することになっていますが、やむを得ない場合は代理人が届けを出すことも可能ですが、その場合は本人の委任状と代理人の印鑑や身分を証明できるものが必要となります。
事前に必要なものを全部そろえて一度で廃止手続きを終えるようにしましょう。
印鑑の安全な捨て方ってどんな方法がある?
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廃止申請が終えて、これでだいじょうぶとゴミ箱へポイ! 果たして安全なのでしょうか。
やはり、いくら役目が終えたものでも、世の中には悪い人がいるものです。悪いことには頭が冴える人もいるので慎重に捨てることが大切です。
印面を削る方法
捨てる前に、印面をカッターなどで削る、または木材なら焼いてしまうことです。面倒と思われるかもしれませんが、念には念を入れておくべきです。
削ってしまえば印面は読み取れませんので、悪用される恐れもありません。
ただし、石やチタンなど硬くて削れないものはこの方法は使えません。
接着剤を使う方法
強力接着剤を印面につけると凹凸がなくなるので、読み取ることができなくなります。
しっかりと乾かして、印面を確認してから紙に巻いて捨てるなどしましょう。
10月1日に供養するのも手
毎年10月1日は「印章の日」です。
私たち一般人にはなじみがないかもしれませんが、「印章の日」は、はんこを販売する小売店から組織される印章組合の全国組織、全日本印章業協会(現在は公益社団法人)が定めた記念日のこと。
なんと、歴史は古く、明治6年10月1日に「証明書には必ず実印を用意なければならない」という布告を記念して作られました。
そのため、印章の日に合わせて、各地で不要となった印章やゴム印を供養する行事として「印章供養祭」や「印章祈願祭」が行われます。不要になったはんこは「廃印」と呼びます。
不要になったはんこに思い出がある場合など、感謝の気持ちを込めて、供養を依頼してみるのも◎。
はんこをリメークすればエコにもなる!
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はんこも、リメークが可能です。
使わなくなったはんこが
「亡くなった親が大事に使っていた」
「先祖のもの」
「大切な人からの贈りもの」
という場合はなかなか捨てられるものではありません。
引き出しの中に眠らせておくようなら、いっそ作り直しして使ってあげたほうがはんこも喜ぶはずです。
はんこを彫り直ししてみませんか。
まず、印鑑にヒビが入っていないか、作り直しが可能かどうかをショップで見てもらいます。そのため、作り直せないものもあるのでその点は心得ておきましょう。
はんこは職人さんの手で印面を削られ、新しく彫り直しされて、新しい印鑑となり生まれ変わることができます。
大切なはんこなら、作り直して使うこともできるので、一度ショップで相談してみませんか。
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