はんこを日常で使う機会はとても多いです。
車を買う時や銀行口座を開設する時など、人生の大事なタイミングで使うもの。
そんなときに、自分だけのはんこを作る機会がやってきます。
ですが、はんこの種類や使い方を正しく知っている方は多くありません。
今回は、改めてはんこについて、いちからおさらいしましょう。
また、はんこを作成するにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
そちらも合わせて紹介します。
はんこの種類
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はんこは、朱肉を使うものと、シャチハタとで分けられます。
シャチハタとは朱肉のいらない浸透印のこと。ゴム印とも呼ばれます。
長年経過によりゴムが変形してしまう恐れがあるので、契約に使うことはあまりありません。
おもに、郵便物の受け取りや、会社での認印として使われます。
書類の整理など、はんこを使う頻度が多い時はポンポン捺せるシャチハタの方が便利です。
シャチハタではない、朱肉を使う通常のはんこは「実印・銀行印・認印」の3つに分けられます。
実印とは
実印とは、法的な効力を持ったはんこ。
おもな使い道は、車の契約や土地の購入、ローンを組む時など。
はんこを実印として使うには、役所で印鑑登録をする必要があります。
登録をして印鑑証明書が発行された時点で、はじめて実印としての効力を持ちます。
実印は15ミリ〜18ミリの大きさが一般的です。
女性は男性に比べて一回り小さく作るのが主流。
夫婦で印鑑を保管する時に見分けがつくように、というのが理由の一つです。
書体のおすすめは、縁起が良いとされている、ひとつなぎの印相体(いんそうたい)。
一見、文字としては読みづらいのですが、それが偽造されにくいポイントです。
一般的にフルネームで彫る人が多いですが、未婚女性の方は結婚した時に名字が変わる可能性があるので、下の名前のみで彫るのをおすすめします。
銀行印とは
銀行印とは、金融関係の取引につかうはんこ。
おもな使い道は、口座の開設、定期預金の引き落としなど。
今ではキャッシュカードが台頭していますが、多額のお金を下ろす時など、重要な時に銀行印は必要になってきます。
銀行印は、シャチハタでなければ、店頭で売っている既成のものでも使うことができます。
ですが、偽造や通帳を紛失したときのことを考えると、複製されることのないオリジナルのものを作るのをおすすめします。
銀行印の大きさは、一般的に12ミリ〜13.5ミリ。
書体は、実印と区別するために篆書体(てんしょたい)という、お金にも使われている書体を使う方が多いです。
銀行印は本人証明の必要はないので、名字のみで彫るのが一般的です。
その際に、タテではなく、ヨコ向きに彫ると縁起が良いとされています。
タテで彫ってしまうとお金が流れるといういわれがあるからです。
認印とは
認印とは、意思の確認や承認のためのはんこ。
主な使い道は、婚姻届や履歴書など。簡単な契約書に捺印します。
認印の大きさは10.5ミリが一般的です。
ですが、会社の中では上役の人ほど大きい認印を使うといったマナーがあります。
認印は、本人の名前がはっきりわかる必要があるので、大きくて読みやすい古印体(こいんたい)が主流です。
認印は既製品を購入する人が多いので、オーダーで作る人は少ないです。
ですが、既製品のはんこは安価の代わりに破損しやすいというデメリットがあります。
また、実印・銀行印・認印のお得な三本セットも売られています。
認印といえども、一生使うものなのでオーダーで作れば長く大切に扱えるでしょう。
はんこの作成方法
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では、具体的にオリジナルのはんこを作る時にはどうのような手順を踏めばいいのでしょうか。
まず、はんこを実店舗で作る場合。
はんこは、専門店や文具店のカウンターで受付けています。
実店舗で直接頼む場合は、わからないこともプロの人に教えてもらいながら作れるというメリットがあります。
はんこを作る流れ
1. 作成するはんこと印面内容を決める。
名前についてですが、実印は戸籍で登録されている名前で作成する必要があります。
自分の名前の漢字をきちんと伝えてつくりましょう。
たとえば「崎」と「﨑」、「邊」と「邉」など。よく間違えやすいものは注意が必要です。
2. 書体を決める。
店員さんに教わりながら決めましょう。
縁起的なものや一般的なものなど、ある程度書体は決まっています。
ですが、名前の字画によって、書体のイメージは変わってきます。
イメージを確認したい方は、一度校正を出しましょう。
3. 大きさ・材質を決める
予算と比べながら、印の大きさと材質を決めましょう。
直径が大きければ、単純に値段も高くなります。
材質としては、黒水牛(くろすいぎゅう)や柘植(つげ)が人気です。
他にも、希少価値の高い象牙(ぞうげ)や重量のあるチタンで作る方もいます。
4. 約2週間後に完成
実店舗で頼む場合は、通常、約2週間かかります。
はんこが必要な場合は、事前に注文しておきましょう。
忙しい方には通販がおすすめ
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忙しくて実店舗にいけない、という方にはネット通販がおすすめです。
最近ではネット通販でも、気軽にお問い合わせができたりなど丁寧なサイトが増えてきています。
自宅にいながら低価格で早くはんこを注文することができるので、はんこを作るときは是非参考にしてみてくださいね。
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