車を買うとき、家のローンを組む時などに必要になってくるのが実印。
はじめて実印を作るとき、社会人になったばかりの方が多いことでしょう。
それもそのはず。印鑑というのは社会的に自立した象徴なのです。
いざ、はんこを作る時に、どういう手順で作るのが良いのでしょうか。また、なにを基準にお店を選ぶべきなのか。
今回は、はんこをお店で買う場合の知識や、注文の流れを紹介していきます。
町のはんこ屋さん
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まず実際にはんこをお店で買う前に、知っておくべきことをお伝えします。
いつ買うのがいいの?
はんこ屋の繁忙期は3月中旬〜4月末と言われています。
これは、新社会人の就職や新しい会社の設立などの節目の時期だからです。
この時期、毎年はんこ屋は大忙し。
中にはこの期間だけ特別に安く販売しているお店もあります。ですが、忙しいぶん時間がかかることが多いので、気をつけたいところです。
どこで買うのがいいの?
では、はんこはどういった場所で作ってもらえるのでしょうか。
・はんこ専門店
個人店の他にも、大型ショッピングモールにも入っている場合が多いです。
はんこは印章(いんしょう)とも呼ぶので、「〇〇印章」というお店は、はんこの作成が出来ます。
専門店では、はんこの印材を直接確認できたり、他と比べて種類が豊富です。
・印刷屋
印刷と兼業しているお店も多いです。
これは、会社で使うものをまとめて注文する人が多いためです。こういったお店はスピード重視で、早く仕上がるところが多いです。
・文具店
大型文具店は、カウンターではんこを注文できるお店が多いです。ちょっと立ち寄ったついでに注文できるのも便利ですよね。
オーソドックスな印鑑を作成したい人向きです。種類は少なめですが、これはその分人気の商品だけを取り扱っているということです。
肝心のお店選びですが、もちろん店によって価格やサービスが違います。なので下調べしておくと安心でしょう。ホームページをみると、取り扱いのある印材や価格を掲載している場合が多いので、確認しておくのがおすすめです。
たとえば印章業界を支える、公益社団法人 全日本印章業協会。
ここでは、厚生労働省認定1級・2級の印章彫刻技能士の育成に努めています。
印章業協会加盟店は全国にありますから、手彫りの技術なら、そういった基準で選ぶこともおすすめです。
注文の流れ
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では、ここからはんこを注文する流れを詳しくみていきましょう。
まずは、お店に行きどんな目的ではんこを作成したいかを伝えます。
たとえ知識がなくても相手はプロですから、目的さえ伝えれば大丈夫です。
次に店員さんと一緒に以下のことを決めていきます。
・サイズ
・材質
・書体
・文字の内容(フルネーム・苗字のみ・下の名前のみ)
・文字の彫る向き(タテ彫・ヨコ彫)
実印・銀行印・認印それぞれの最適なサイズや、男性女性との違い、縁起の良い書体など。
はんこには細かなルールがたくさんあります。
もちろん、はじめて買う人にとってはどれがいいかわかりません。
そう言った場合には、きちんと質問しましょう。店員さんが丁寧に教えてくれます。
中にははんこのケースを選べたり、実印・銀行印・認印3本セットで買えるお店もあります。いずれ必要になるものですから、まとめて買っておくのはおトクですね。
また、一度印面を紙面で確認(校正)することも出来ます。
出来上がる前に印面イメージを見ることができるのは安心ですよね。
ただ、お店によってはお金がかかったり、時間をその分要するところもあります。
はんこはお店で注文すると通常約2週間かかります。特急で作ることもできますが、その場合が金額が上乗せになる場合もあります。
忙しい人には通販がおすすめ
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もし、どうしても急いでいる方や、買いに行く時間がないという方はネット通販がおすすめです。
ネット通販のいいところは主に3つあります。
・早く届く
・安く買える
・種類が豊富
まず「早さ」ですが、最短で当日発送。次の日には家に届いているというわけです。
これはとても便利です。家の中や移動時間の間に注文できるうえ、お店まで取りに行かなくても自宅に届くのは助かりますよね。
つづいて「安さ」。通販といってもピンキリですが、比較的低価格で買えるサイトが人気です。実際、お店で実印1本買うと相場は15,000円〜50,000円になります。
「そんなにお金を出せない」という方には通販がおすすめです。
そして「種類が豊富」お店で売られている印材はどうしても固定のものになってきます。
もちろんそれでもいいのですが、通販サイトはたくさんの種類から選べるのが良いところです。天然石や特殊木のはんこなど。気に入ったものではんこを作ることができます。
はんこを作るときは慎重に
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はんこは、適当に調べたお店でパパッと作ることはあまりおすすめできません。
なぜなら、はんこは一生ものだからです。
身の回りのもので、一生使い続けるものはあまり多くありません。
だからこそ長い間大切に使えるような、はんこを持ちたいものです。
まずは両親に相談するのが良いでしょう。中では、代々同じ印材のはんこをつくっている家柄の方もいます。印材にもそれぞれ意味や運気が込められているので、そういったことを踏まえて印材選びは慎重に行いましょう。
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