個人の印鑑は何個持つべき? 印鑑の使い方について

個人の印鑑は何個持つべき? 印鑑の使い方について

印鑑は実印、銀行印、認印と最低3本は持ちたいものです。印鑑は自分の分身で証明するものですからなるべくしっかりした印材で作られたものを持つようにしましょう。
2020年02月07日作成

  • 知識知識
  • VIEW:4,036

印鑑は実印、銀行印、認印と最低3本は持ちたいものです。印鑑は自分の分身で証明するものですからなるべくしっかりした印材で作られたものを持つようにしましょう。
2020年02月07日作成

TOPIC 01

「実印」は自分の分身

出典元:https://www.shutterstock.com

あなたは全部で何本の印鑑を持っているでしょうか?

たとえば、認印を忘れてその度に100均や文具店で買ってしまい、どんどん増えてしまって認印だけすごく多いという方もいると思います。

まず、普段使う印鑑といえば
1実印
2銀行印
3認印
の3本です。

まず、実印から見ていきましょう。

実印は住民登録をしている各市区町村の役所に印鑑登録申請したものを指します。ですから、たとえ実印のように作られた印鑑でも登録が済んでいなければ法的な効力を持つ「実印」ではありません。

登録されて初めて法的な威力を持つものとなります。ですから、たとえ三文判であっても登録さえすればそれは「実印」となるのです。

実印と印鑑証明があれば不動産取引や車の購入も可能になるので、逆にそれさえあれば誰でもその人になりすますこともできるものです。実印はいわば自分の分身です。

ですから、機械で大量生産された三文判を登録してしまうと偽造リスクが高まってしまうことになるので、実印を作る時は偽造されないような書体を選ぶことも大切です。

また、役所に印鑑登録できる実印はひとり1本と決まっています。

実印用の印鑑は偽造されないよう注意が必要です。

TOPIC 02

口座開設に必要な「銀行印」

出典元:https://www.shutterstock.com

銀行での口座開設に必要なのは「銀行印」です。

銀行印ももちろん実印同様に大切な印鑑ですが、便利なATMがあるため、その後はほぼ出番がありません。ですから、引き出しの奥に眠っている印鑑ともいえるかもしれません。

ただ、ATMには上限があります。上限は銀行毎に決まっていてキャッシュカードで引き出せるのは1日50万程度となっています。ですから、それ以上の金額を下ろしたい時には銀行印を持って窓口へと行く必要があります。

この時、効力を発揮するのが登録された銀行印となります。実印ほどではありませんが、銀行印も本人を確認してくれる大事な印鑑です。

中には盗難や紛失に備えられるという理由から銀行毎に印鑑を使い分けている方もいるようです。

確かにリスクは分散できるかもしれません。ただ、2本程度なら覚えられる気もしますが、それ以上は覚えられる自信がない! という方は1本にまとめたほうがいいでしょう。

このように銀行印は口座毎に作れる印鑑ですから、ひとり何本でも持つことができる印鑑です。

ただ、100均で購入した印鑑は、すぐに破損する可能性があります。100円は100円の価値しかないのです。ですから、できればしっかりした印材で作られたいいものを1本持っていたいものです。

TOPIC 03

認印でも捺すときは慎重に

出典元:https://www.shutterstock.com

そして一番出番の多いのが「認印」です。

認印は宅配物の受け取りや書類の確認などに使う印鑑です。

しかし、最近は宅配物の受け取り時の印鑑は『不要です』と言われることが多くなってきました。また、代わりに電子サインを求められることもあります。

認印は時に「三文判」と呼ばれることもあります。この三文判というのは、三文で買える印鑑=安い印鑑という意味。(三文は江戸時代以前に流通していた通貨のことです。)

今でも「一文無し」とか「びた一文」といった表現方法が残っています。価値の変動によって違ってくるので一概には言えませんが、三文はおおよそ100円以下といったところ。

「早起きは三文の徳」と言われて「なんだ、100円か~」と思われるかもしれませんが、「早起きするといいことがある」という意味で決して100円得をするという意味ではありません。

忘れると100均で買ってしまうこともあるでしょう。いくら三文判でもいいと言われても、印鑑を捺すときは「どんな書類に印鑑を捺しているのか」をしっかりと認識することが大事です。

認印でも捺してしまえば認めた証拠となるのです。認印はどれだけたくさん持っていてもかまいませんが、ただし、認印であっても捺す場合は、しっかりと捺す書類の中身を確認することが大切です。

また、仕事で使う場合は捺しやすいものを選びましょう。家でも使うことがあるので持ち歩いていると紛失したりする可能性も。できれば認印は家に1本、会社に1本、営業で外に出歩くようならバッグの中に1本あると便利に使えます。

このように実印1本、銀行印1本、そして認印1本と最低3本は必要となります。

4月から新しい生活を始める人はぜひ、この機会に新しい印鑑を作ってみませんか。きちんとした印鑑を持つことで身も締まるはずです。

  • 知識知識
  • VIEW:4,036