ゴミは個人情報の宝庫
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買い物の時にもらうレシートやクレジットの控えはカードと共に財布の中にしまい込み、ほっとひと息。
その後は『今日はこれを食べて…、明日は何にしよう?』とメニューで頭はいっぱいです。
さらに仕事があればあれもこれも考えることがあるので、お金を払った後はレシートの存在などすでに忘れてしまっています。
そして次に買い物に行く時に財布がレシートで膨らんでいるのに気づき、ゴミ箱にポイっ!
ポストに入っていたダイレクトメールもそのままポイっ!
このようにいらないから、ただのゴミだからと何気なく捨ててしまっていますが、生活ゴミは実は個人情報満載のお宝の山であるのをご存じでしょうか。
ひとり暮らしの女性ならなおさら注意が必要です。ストーカーに狙われたり、見知らぬ変態さんに捨てた下着を拾われたりといった事件はたくさん起こっています。
警視庁によると「平成30年中におけるストーカー規制法による警告は488件で、前年に比べ3件(0.6パーセント)減少しましたが、禁止命令は72件で、前年に比べ44件(157.1パーセント)増加しました。」とのこと。
ストーカーに狙われるのは有名人のゴミばかりではありません。どこでどんな人に狙われるかわからないので注意が必要です。
ゴミの中からわかる情報とは?
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平成17年より個人情報の保護に関する法律「個人情報保護法」が施行されました。その後、平成27年度に改正されましたが、そもそも「個人情報」というのは何なのでしょうか。
「個人情報」とは名前、生年月日やその他の記述などにより特定の個人を識別することができるものです。それだけでなく、ほかの情報と合わせると個人を特定できてしまう情報のことも含みます。要するにどこの誰々と特定されてしまう情報のことです。
たとえば、商品購入の履歴だけでは個人情報ではありませんが、この情報と別の顧客リストが紐付けられてしまうと個人が特定されることになるので、こうなるとこれは個人情報になります。
では、ゴミからわかってしまう個人情報とはどんなものなのでしょうか。
郵便物や宅配での宛名や送り状
以前は黒いビニール袋でゴミを出せたので中身が見えませんでしたが、半透明になったために中身が丸見えです。
そのため郵便物や宅配での宛名・送り状をそのまま捨ててしまうと、たとえゴミ袋を開けなくても名前、住所、電話番号がわかってしまいます。
そのほか、送り主と受取人の名字が同じだと実家や親戚の住所や電話番号までが知られてしまうことにもなりかねません。実際、ストーカーに実家まで追いかけられた方もいるので注意しましょう。
クレジットカードの控えや明細書
控えからはどこのお店で何を買ったか、どんなものが好きなのかがわかりますし、カードの一部の番号もわかります。
明細書からは住所、氏名のほか、どんなものを買っているか、またリボ払いやボーナス払いの有無が判明。またカードの一部の番号もわかります。控えと組み合わせることで16桁中12桁ほどが知られてしまうことになります。
処方された薬の袋や薬の説明書
受診している病院のほか科目や病気の内容、健康状態までが知られてしまうことになります。
雑誌や新聞
読んでいる雑誌や新聞からは性別や年代がすぐに推測することができます。
電話料金の請求書や領収書
電話番号のほか、いくら使ったかなどがわかってしまうので不要であればネットに変えるようにしましょう。
個人情報を守るにはゴミの捨て方に注意が必要!
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個人情報を自ら流出させないためには、漏らさないゴミの出し方が必要となってきます。
家庭用のシュレッダーがあれば大いに利用しましょう。今では紙だけでなく不要になったクレジットカード、CD、DVDなどもカットしてくれるものもあります。一台あれば情報漏洩を防げる味方になってくれるはずです。
しかし、機械を使わなくても手でちぎったり、はさみを使えば切り刻めます。
とにかく、ゴミを捨てる時は名前や住所など個人情報が書かれている部分を確実に「判読不能」にさせることが重要です。
名前住所部分を黒の油性ペン等で塗りつぶしてもいいのですが、裏から透けることもあり、両面を塗らないといけません。しかし、油性を塗ればニオイも気になります。
そこでおすすめがシヤチハタの「ケスペタ」です。これは「黒い特殊のり」。だから、塗って貼り合わせるだけで見えなくなります。しかものりが乾いた後はいくら一生懸命にはがそうとしても破れてしまい、判読不可能になります。
これならゴミに出しても何ら心配はありません。
普通のスティックのりのようにスルスルと濡れるのでかんたんですが、洋服や周囲につくと落ちにくいので注意が必要です。
また、いくら注意しても夜中に出したゴミがなくなっているということもよくある話です。個人情報を盗まれないようにするためにも『これくらいならいいかな』という考えは止めて、ゴミの出し方には注意することが大事です。
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