「名刺交換」
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社会人として身に着ければならないビジネスマナーは、学校では教えてくれません。
社内業務を円滑にし、取引先と良好な関係を築くために必要なものですが、会社によって違っていたり、それって本当?というものまでさまざまです。
まず、名刺交換の正しいマナーを知っているでしょうか。
・目上の人、あるいは訪問先から名刺を出すこと
・名刺は必ず両手で差し出し、両手で受け取ること
・名刺を受け取るときは相手より下に差し出すこと
・受け取った名刺は机に表向けておくこと
・受け取る時、相手の会社のロゴの上に指を置かないこと
・折れ曲がっている名刺は渡さないこと
・名刺は相手そのもの…
と、いろいろとありすぎて、奥が深いといえるマナーのひとつがこの名刺交換です。名刺交換は自己紹介ですが、すべてを完璧にできたらすごいといえるでしょう。
また、外国人から見たら不思議な光景とされるひとつがこの名刺交換というのも驚きです。日本だけで仕事をしていると気付かないことですが、名刺交換も不思議なものとされているようです。
「お辞儀」
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お辞儀といっても種類はさまざまです。
お辞儀は大きく分けると「会釈」「敬礼」「最敬礼」の3種類があります。
・15度のお辞儀は「会釈」
会釈は軽い一礼ですから、廊下ですれ違ったり、お客様と目があったりしたときに軽く頭を下げてあいさつします。
あくまでも軽い会釈ですが、立ち止まってゆっくり頭を下げ、お辞儀する相手の胸元から腰のあたりに視線を向けると自然で丁寧な印象を与えることができます。
・30度のお辞儀は「敬礼」
上司・お得意様・目上の人などにするお辞儀で、もっともよく使うお辞儀です。腰から頭まで一直線になるよう背筋を伸ばし、30度の角度で倒します。
つま先から1.5~2メートルのところに視線を落とすと30度の角度になり、自然な「敬礼」ができます。
・45度のお辞儀は「最敬礼」
感謝や謝罪、お客さまのお見送り、葬儀の時に深々と頭を下げる、もっとも丁寧なお辞儀です。
腰から頭まで一直線になるよう背筋を伸ばし、自分のつま先の1メートルくらい先を見つめて頭を下げると45度の角度になり、自然な「最敬礼」ができます。
お辞儀をするときは男性なら手を伸ばして体の両脇にピタリとくっつけ、女性なら両手を体の前で揃えるようにしましょう。
「お辞儀はんこ」
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「お辞儀はんこ」というマナーをご存じでしょうか。
「お辞儀はんこ」はテレビのクイズで出題されたり、Twitterにアップされたり、ドラマで使われたりしているので知っている方も多いと思います。
この「お辞儀はんこ」というのは、複数人の承認が必要な稟議書などでは複数のはんこの欄があります。この時、左斜めに押すと「部下が上司にお辞儀をするように見える」のでそう見えるように捺すのがマナーとされています。
はんこの欄は一番左が偉い人のはんこの欄になっているので、左側に傾けて捺すのがマナーとされています。
それ、本当?と耳を疑いたくなるようなマナーですが、こういったマナーもじつは数多く存在します。
はんこの斜め捺しは、金融業界や大企業で使われているようですが、ごく限られたところで使われているマナーと思った方がいいようです。
ですから、もしも会社で「左斜めがマナー」と教えられたとしても、社外ではまっすぐに捺さないとだらしがない、まっすぐに捺しなさいと注意されてしまうかもしれません。
狭い範囲でしか通用しないビジネスマナーやルールは、じつはいろいろとあります。
仕事をしていくためには、最低限のビジネスマナーは必要ですが、ぜひ、広い視野で見ることも忘れずに!
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