丸いから転がりやすい印鑑
出典元:https://www.shutterstock.com
印鑑は丸いため、転がりやすいものです。
しかもコロコロと転がり落ちてしまうと、打ち所が悪ければ枠がポロリと欠けてしまうこともあります。
また、手入れが悪くても、同じように欠けてしまいます。
そんな風に枠が欠けてしまった印鑑は、文字がだいじょうぶならそのまま使えるのでしょうか。
たとえば欠けてしまった印鑑が認印なら、まあ、いいかと使い続けることもできるでしょう。しかし、実印や銀行印だった場合はアウトです。もう、使うことができません。
欠けてしまった印鑑が実印の場合
実印は印鑑登録で市町村に届け出をしているはんこのことです。印鑑証明書を取った時に、そのはんこと同じ印影であれば効力を発揮します。
ところが欠けてしまったら…、同じはんことは認められず、効力を失うこととなります。単に枠が欠けただけですが、一部でも欠けていると使用することができないのです。
ですから、時間もお金もかかりますが、あきらめて新しい実印をオーダーして再登録をするしかありません。
欠けてしまった印鑑が銀行印の場合
枠だけなら、大目に見てくれるところもあるでしょうが、拒否されることも考えられます。なぜなら、厳密に言えば登録したものとは違っているのですから。
欠けがあれば、「異なる印鑑」という判断をされかねないのです。
欠けた印鑑は信頼までもを欠けさせる
出典元:https://www.shutterstock.com
欠けた印鑑をそのまま使い続けていれば、困った問題が浮上してくることになります。
たとえば、実印が欠けていたとするとどうでしょうか。
重要な契約書類なのに欠けている印鑑を平気で捺すようでは、契約自体を軽んじているとも取られかねません。それに、それでは信頼もできないとも思われてしまうでしょう。
このように、印鑑の欠けで信頼も失ってしまいます。
では、枠が欠けてしまった場合、修理はできるのでしょうか。
枠が欠けているだけだから、埋めればいいとも思われますが、じつははんこを捺す際、印面全体に力をかける必要があります。
そのため、たとえ、一時的にその部分を埋めても印材とは硬さが違うため、かかる負荷が違ってきます。そのため、捺した瞬間に埋めたところが剥がれてしまうことになります。
毎回、使う度に埋めているのでは意味がありません。
それでは、彫り直しはできるのでしょうか。
枠と名字は同じ高さで彫ってあります。ですから、印面ごと作り直さないと、枠ができあがりません。よほどいい材質を使っているものなら、その価値はあるでしょう。
しかし、使い込んでいるものだと朱肉が染みこんでいるため、材質が柔らかく変化してしまっています。そのため、彫り直しさえ難しくなります。
断れてしまうので、作り直しができるのはまだ新しい印鑑だけと覚えておいた方がいいでしょう
印鑑は縁起物? 欠けは縁起が悪い?
出典元:https://www.shutterstock.com
印鑑は自分の分身のようなものです。
特に重要な契約や書類に捺すのですから、相手側に不信感をもたれたり、良くないイメージをもたれてしまうこともあります。
また、印鑑は開運と結びつきが強く、枠が欠けていると運気が逃げるとも言われています。
銀行印なら欠けからお金が流れてしまうとも言われるので、そんなことのないよう気をつけるためにも、はんこが欠けないようにすることが大事です。
もし、欠けているようならすぐに新しいはんこをオーダーするようにしましょう。
また、欠けないように使い終わったら、すぐに拭いてケースに入れることが大事です。
後からケースを買えばいいと思っていると、いつまで経っても買わないことが多いもの。そんなときは最初からケース付きのものをオーダーするようにした方が無難です。
おすすめは「モミ革ケース付き」のはんこです。
書体も美しく、捺す度にきれいにはっきりとした印影が捺せる…そんなはんこなら自然と自信がつくものです。その自信があるがゆえに、良い気を呼び寄せるようになるもの。
ぜひ、自分の分身となるはんこですから、良い物を1本作っておくようにしましょう。
- 知識
- VIEW:4,390