印鑑を押し間違えた！どうする？

大事な契約書類で印鑑を捺したら…

・朱肉をつけすぎてにじんだ
・実印と認印を間違えた
・一部がかすれてしまった
・逆さまに捺してしまった

こんな失敗をしてしまった…という経験はありませんか。

こういう印鑑での失敗をしてしまった時はどうしたらいいのでしょうか。

書類を書き直すということも可能ですが、重ねて押し直してはいけません。

文字を間違えた時と同じように二重線を引いて、近くの空いているスペースにきれいに印鑑を捺します。

この時、文字や訂正前の印鑑に訂正後の印鑑が重ならないように気をつけましょう。

実印と認印を間違えることもあります。こういう場合は、二重線で訂正してしまうと、悪意のある他人が印鑑を修正することができてしまいます。

元の印ですこしずらして二重押しすることで訂正したことになります。その横に正しい印鑑を捺し直します。このように改ざんを防止するためにも失敗した印鑑が必要となるので注意するようにしましょう。

どんな場合でも一度捺してしまった印鑑は有効になるので、失敗したからといって修正液や修正テープなどを使って訂正してはいけません。書類の改ざんと見なされてしまうことがあるので注意が必要です。

斜めに捺しても逆さであっても印影さえしっかり見えていれば照合ができるので、効果がなくなることはありません。

最近は印鑑を捺すことが少なくなりました。そのため、久しぶりに印鑑に触ったという方も多いと思います。

ここで注意が必要です。

ひんぱんに使うものでないものは、ひょっとしたら劣化しているということもあります。まず引き出しからだしたら、確認することが大切です。

1、印鑑の状態を確認すること
印鑑が欠けていませんか。
朱肉が詰まっていることも考えられます。詰まっているときれいに捺せないので、これもしっかりと確認しましょう。

2、朱肉の状態を確認すること
朱肉も印鑑と同じで乾燥してしまっていることがあります。特にフタをしっかりとしめていなかったりすると、カピカピになっている恐れもあるので、確認しておきましょう。

3、捺印マットを用意すること
マットがないときれいに印鑑を捺すことはできませんので、必ず捺印マットを用意しましょう。もし、見当たらないときはクッション性があるものを書類の下に敷いておきます。

4、試し捺しをしてみること
いきなり重要書類に印鑑を捺すとかすれるなどの失敗の可能性が高いので、どこかに試しに捺してみるようにしましょう。

印鑑を捺したら失敗してしまった…こんな時はさまざまな理由があります。

では、改善するにはどうしたらいいのでしょうか。

・印鑑を間違えないこと
まず、印鑑の捺し間違いを防ぐためには、どの印鑑を捺すのかを事前に確かめましょう。印鑑には認印、実印、銀行印があります。重要書類ではたいてい実印を捺すこととなりますが、間違って認印を捺してしまうと無効となってしまいます。

印鑑を捺す必要があるときは、どの印鑑を捺すのかを事前に確かめておくことが大切です。

・印鑑をチェックすること
印鑑を落として欠けてしまったということはよくあることです。また、長い間保管していて、状態が悪いとカビたり、劣化してしまうこともあります。

使う前に印鑑が欠けていないか、劣化していないかを確かめましょう。確かめずにそのまま捺してしまったら、印影が欠けていたということもありますので注意が必要です。

・捺印マットをチェックすること
捺印マットはゴム製です。ゴムですからこれも劣化します。ねばついていたり、ボロボロしていたら、劣化しています。

捺印マットは印鑑をきれいに捺すためには欠かすことができないアイテムです。硬すぎず柔らかすぎないマットがおすすめです。ない場合はノートでも代用することができます。

・朱肉をチェックしよう
速乾性の朱肉の場合、見た目は赤くても朱の油が乾燥してしまっていることがあります。新しく買い直すことも大切です。

また、朱肉をつけるときは力を入れすぎてしまうと、つけすぎとなり、にじみの原因に。印鑑の重みで朱肉を軽くつけるイメージでつけてください。

・印鑑を正しく持つこと
書類を手で押さえて紙に対して印鑑を直角になるようにするのがポイントです。当然ですが、捺し方が悪いときれいに捺せません。適度な力を加えて捺しましょう。押す時には、「の」を描くように重心を移動させるのがコツと言われています。


印影はその時の心を映すと言います。気持ちを込めて捺すことできれいに捺せるようになるかもしれません。ただ、神経質過ぎるのも失敗の元。細心の注意を払って、きれいに印鑑を捺せるように心がけましょう。