年々減少しつつある「お中元・お歳暮」
出典元:https://www.shutterstock.com
公的な機関は別として、これも時代の流れというのか、以前ほどお中元・お歳暮を贈ることがなくなってきました。理由は会社の負担削減はもちろんですが、接待や賄賂と誤解されることへの防止策といったことで禁止している会社もあるようです。
元々、お中元・お歳暮の起源は「お供え」からきています。お供えしたものを親戚に贈ったのが、お中元・お歳暮の始まりですが、江戸時代になり、それをお客様に贈るようになりました。その後、「お世話になった人」にも贈るようになったのです。
今では「お供え」という意味はなくなりましたが、日頃お世話になっている方々に対した1年の締めくくりにお礼の気持ちとして贈るお歳暮はまだ風習として残っています。
「これからもよろしくお願いします」という思いを込めて贈るお歳暮ですが、のしに文字を書くのはたいへんです。筆書きに慣れている人なら、うまく書けますが、そうでないと冷や汗もの。何度も漢字を間違えてしまったり、曲がってしまったり、かすれてしまったり…とミスの連続で、のし紙がなくなってしまい、大慌てで買いに走ったという経験がある方もいるかもしれません。
そんな時に便利なのが「お中元」「お歳暮」のスタンプ。筆書きや字に自信がなくても、これがあれば失敗の心配はありません。
上司に相談してから「見舞金」を決めること
出典元:https://www.shutterstock.com
急な入院というものは誰にでもあるものです。
同僚、取引先など相手はさまざまでしょうが、お見舞い金の相場は3,000円~10,000円です。
どのような場合でも会社の場合は、必ず上司に相談した上で、どんな形でお見舞いをすべきかの判断は必ず聞いてからにしましょう。
個別に包むことになったら相場は5,000円ですから、あまり高額を包まないことです。高額を包んでしまうと、相手が気を遣ってしまうので、無理のない範囲で包みましょう。
上司や目上の方に対してお見舞い金を渡すのは失礼にあたりますが、入院するとなるとお金がかかるので「お見舞いの品の代わりに」という言葉や手紙を添えると受け取りやすくなります。
取引先には、いくら親しい相手であったとしても個人ではなく、あくまで仕事上の関係なので、これも同様に上司に判断を委ねてからにしましょう。
赤い帯の入ったお見舞い用の封筒を使用する場合は、すでに書いてあるので必要はありませんが、紅白の水引が付いた袋や白無地の封筒場合は「お見舞い」の文字を書く必要があります。
この場合も便利なスタンプを使って乗り切りましょう。
「お年賀」は元祖営業ツール
出典元:https://www.shutterstock.com
「お年賀」というとなぜか「タオル」と決まっています。
これも江戸時代からの名残で、歌舞伎役者や大相撲の力士、落語家が、名入りや自身を表す紋の入った手拭を、新年の挨拶まわりで配ったところに由来しています。
江戸時代、落語家や、歌舞伎役者や大相撲の力士が、名入りや自身を表す紋の入った手拭を、新年の挨拶まわりで贔屓筋や顧客に名刺代わりとして配ったのが年賀タオルのはじまりです。
その後、新年のごあいさつとしてやり取りされるようになりました。新年のごあいさつと共に「日ごろの感謝」を伝える印です。
お年賀は松の内までに持参するもので、一般的には1月15日以内とされています。15日を目安になるべく早めに感謝の意味を込めて、持参しましょう。
元旦から1月7日にあたりますが、仕事始めの日によってはごあいさつに回り切れないことも。1月15日までを松の内とする地方もありますから、お贈りするようにしましょう。
「お年賀」と表書きしたのしつきタオルも売られていますが、できれば贈り主の社名を入れたものを用意したいものです。
こちらも「お年賀」のスタンプとと社名入りはんこで手軽に用意しておきましょう。
これらは昔から続けられている風習ですから、しっかり用意しておきたいものです。
知識
- VIEW:966