はんこ印材の重さランキング7選

はんこ印材の重さランキング7選

はんこの重さは印材によってまちまちです。実は力をかけずに済む重い方が捺しやすいのです。では、どんな印材があるのかを見ていきましょう。 2018年11月22日作成

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はんこの重さは印材によってまちまちです。実は力をかけずに済む重い方が捺しやすいのです。では、どんな印材があるのかを見ていきましょう。 2018年11月22日作成

印財は素材・重さも色々ですが・・・

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重い印材が捺しやすい!?

出典元:https://www.shutterstock.com

印材にはいろいろな種類があります。
重いものから、軽いものまで、さまざまですが、重い印材のほうが捺しやすいのは事実です。
なぜなら、印材が軽ければ捺し方が悪いと、かすれてしまう恐れがありますが、重ければ力も入れずに捺すことができるからです。

そもそも、はんこは大昔から使われていました。
はんこが初めて出現したのは紀元前5000年ごろのメソポタミアと言われています。

古くから石は印材として用いられていますが、はんこの印材として使われているのは一般的な石よりは柔らかいものです。中でも、良質の石と言われるものは掘るときには柔らかく、何度使ってもすり減らない、欠けないもの。そんな上質の石を「凍石(とうせき)」と呼んだりします。メソポタミアで使われていたのもこれです。

石で作られているはんこはやはり木材とは違い、ずっしり感があります。

これと同じように金属のはんこも大昔から使われていました。金属も石と同じように重い印材です。

金属の印材というと、古くから使われていたのは「銅印」です。
中国は周の時代、特に多く作られていました。しかし、銅印だからといって銅だけで作られているわけではなく、ほかの金属との合金でした。

そして、現代では「チタン」があります。比較的、新しい金属で流通し始めてからわずか70年程度です。
チタンが発見されたのが1791年で、鉱石からスムーズに取り出せるようになったのは1948年以降です。

こうしてチタンは金属でありながら、比較的軽くてじょうぶということで、はんこにも用いられるようになったのです。

木材も印材として使われますが、印材として使われているのは中でも硬いものです。しかし、木材は軽いので、はんこを捺した感覚は石や金属とはやはり違ってきます。

 聞き慣れない印材もあるかもしれません

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印材紹介~軽いもの~

出典元:https://www.shutterstock.com

まずは、軽いものからみていきましょう。印材で軽いといえば、やはり木材系です。

1位 柘(つげ)

古くからはんこによく用いられているのが柘です。ただ、森林資源不足で輸入で入ってくる似たような印材がアカネで、「外国産柘」として使われています。

アカネのはんこの重さは、10.5ミリのはんこでおおよそ100円玉程度です。13.5ミリでは500円玉一個程度の重さです。

ちなみに100円玉は4.8g、500円玉は7g程度です。

それに対して国産の「本柘(ほんつげ)」は高級品として有名です。色合いや見た目も上品な感じなので、手にとって見比べてみるといいでしょう。

2位 彩樺(さいか)

エコ素材として知られる「彩樺」も軽い印材として知られています。

彩樺はバーチ材(寒冷地に育つカバノキ科の樹木)と、樹脂を高圧加熱処理して人工的に作り出したものです。ですから、通常の木材と比べて何倍もの強度があり、じょうぶなのが特徴です。

リーズナブルな印材ですが、ただ、朱肉の油の染み込みや乾燥には弱いので、保管には注意しましょう。
15ミリのはんこはおおよそ100円玉2枚、16.5ミリで100円玉1枚+500円玉1枚、18ミリで500円玉2枚程度の重さとなっています。

3位 黒檀(こくたん)

黒檀は、家具や楽器などによく使われている素材です。

黒檀は木材系の中でも重く硬いため加工は難しいのですが、その分、重厚感と色合いはすばらしいものがあります。印材としても耐久性が高く、人気がある印材です。

「エボニー」と呼ばれる素材は、黒檀のことです。10ミリで500円玉1枚程度、18ミリで500円玉3枚程度となります。

ただ、木材系は朱肉の油に弱く、永年使っていると、細い部分から弱くなり、欠けてくることがあります。
ですから、使ったら、拭き取ることを忘れずに。
それだけで持ちは違ってきます。

 印材の王様、象牙は何位?!

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印材紹介~重いもの~

出典元:https://www.shutterstock.com

古くから石や銅といった印材が使われてきましたが、重い印材というとどんなものがあるのでしょうか。それぞれの印材を見ていきましょう。

1位 チタン

重いといえば、やはり金属系のチタンです。
飛行機の部品にも使われているため、じょうぶさは折り紙付きです。

10.5ミリなら10円玉5枚程度、15ミリは500円玉7枚程度とずっしりします。

はんこは重ければ自然に捺せるので、力を入れる必要なく、自然に捺すことができます。また、捺した後の文字を見ても美しいのが特徴です。

ちなみに100円玉は4.8g、500円玉は7g程度です。

2位 象牙

牙系のはんこも十分に重さを感じられる印材です。
中でも象牙は重量感だけでなく、触り感や高級感にもすぐれているのが特徴です。

しかし、ワシントン条約によって取引が禁止されているため、今では手に入らない稀少な印材。象牙は、キバ状に発達した象の門歯(もんし 人では切歯)のこと。そのため、非常に硬く、重さも十分です。

中でも象牙は触り感や高級感、重量感にもすぐれています。
しかし、ワシントン条約によって国際的な取引が原則禁止されているため、今では手に入らない稀少な印材となっています

象牙は18ミリで500円玉4枚ほどです。

3位 白水牛

オランダ水牛ともいいます。
牛の角は、人だと髪の毛が固まったものと考えると分かりやすいかもしれません。

透明感とツヤがあって美しいのに、耐久性も高いのが特徴です。
自然のものですからひとつひとつ違っていて、この世にまったく同じものはありません。

直射日光に弱いので、きちんとケースに入れておくこと。また、虫に食われる恐れもあるので一緒に防虫剤を入れておくと安心です。

重さもずっしりとしていて500円玉3枚程度です。

4位 黒水牛

黒水牛は水牛の角を加工したはんこです。
黒く光った独特の美しさがあり、耐久性にも優れています。
ただし、どうしても天然素材のため、直射日光や乾燥には弱いというウィークポイントがあります。
黒水牛のはんこの重さは18ミリで500円玉2枚+50円玉1枚ほどです。


実印は自分自身を証明する必需品です。もちろん、たまにしか使わないものですが、大事なシーンでしか登場しないので、ぜひ捺しやすいものを選ぶようにしてください。

銀行印や認印なら軽くて捺しやすいものと、用途に応じてはんこを使い分けましょう。

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