はんこの寿命を延ばすためには?保管や掃除方法をご紹介

はんこの寿命を延ばすためには?保管や掃除方法をご紹介

はんこには寿命があります。印面が朱肉でふやけていたり、汚くなって欠けてしまったら寿命がきたということ。でも、お手入れ次第で寿命を延ばすことができます。
2019年11月10日作成

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はんこには寿命があります。印面が朱肉でふやけていたり、汚くなって欠けてしまったら寿命がきたということ。でも、お手入れ次第で寿命を延ばすことができます。
2019年11月10日作成

TOPIC 01

寿命はお手入れ次第!長くも短くもなる

出典元:https://www.shutterstock.com

とつぜんですが、朱肉が必要なはんこを使った後、どうしていますか。

・さっと拭いてケースに入れている
・そのまま
・使った後はていねいに布で拭いた後、乾かしてケースへ入れている

など、さまざまだと思います。

じつははんこにも寿命があり、お手入れ次第で寿命が長くも短くもなります。

使った後、そのままにしておくととうぜん寿命は短くなってしまいます。

一度、よく印面を見てみましょう。長く使っているほど朱肉の油が徐々に染み込んでくるのいで、はんこが次第にもろくなってしまうのです。

たとえば、その状態で放っておくと、ちょっとした刺激を与えるだけで欠けてしまうことになります。これはそのはんこの寿命ということになります。

たとえば柘など木材系を使っている人はとても多いと思います。元々、樹木ですからいくら乾かして加工してあるとはいえ、印面には文字と文字の間にすき間が存在します。使った後、きちんと拭き取らないと朱肉が残ってしまいます。

朱肉は油ですから、木に油が染みこめば柔らかくなり、欠けの原因にもなってしまうのです。

いくら高級な素材を使っているはんこだとしても、手入れをしなければ次第に傷んできます。高級だから一生モノではないのです。

はんこも肌と一緒です。丁寧にお手入れをしていれば、いつもツヤツヤ肌でいられますが、手入れをしなければあっという間にシワやシミだらけになってしまいます。

TOPIC 02

はんこの汚れのほとんどは朱肉の残り

出典元:https://www.shutterstock.com

はんこのお手入れと言われても、何をどうすればいいのでしょうか。

はんこの汚れはほぼ朱肉です。

使い終わったあと、銀行などにも置いてある小さなティッシュでさっと拭いてしまっている人がほとんどだと思います。

ところが、さっと拭いても朱肉が詰まったままだとそこに拭き取るために当てたティッシュの線維がついてしまうことも。また、ケースに入れずにバッグや引き出しにポンではさらにホコリもついてしまい、よけい汚れてしまうことにもなりかねません。

汚れは汚れを呼びます。そして、さらにガンコな汚れへとグレードアップしてしまうのです。

お風呂や台所も同じです。汚れが少ないうちに掃除をしておけばたいした労力も入りませんが、汚れが積もり積もってしまうと何時間こすっても汚れが落ちず、たいへんな思いをすることになります。

はんこも同じです。
使った後は、どんな印材であっても必ず、しっかりと朱肉を取っておくこと。

たったこれだけで持ちが全く違ってきます。

まず、はんこの印面を見てみましょう。汚れが詰まっているようなら、印鑑専用ブラシ、または使い古しの柔らかくなった歯ブラシで汚れをかき出していきます。

この時、つま楊枝のほうがホジホジできると考える人もいるでしょうが、印面を傷つける原因になるので止めておきましょう。

1.ていねいに優しくブラシでかき出していく

この時、硬いブラシを使ってしまうと、つま楊枝と同じく印面を傷つけてしまいます。欠けてしまうと、思わぬ出費にもなりかねませんので、ていねいに時間をかけて行うようにしましょう。

2.かき出した汚れを布で拭き取る

布でくるりと回すようにして拭き取っていきましょう。

これを繰り返せば、きれいになります。

「ゴミトール」で印面をお掃除する方法

「ゴミトール」はネーミング通り、ゴミを取ってくれるものです。

右の赤いものは朱肉ではなく、清掃用ゴムです。ここに印面を押し付けて汚れを落とします。次に左のブラシで「の」の字を描くようにして、中の汚れをきれいにしていきます。

最後に柔らかい布かティッシュで拭き取りましょう。

汚れをためてしまうと朱肉でも印鑑を痛めてしまう原因となります。その日の汚れはその日のうちにきれいにしてあげることで手間も省けます。

TOPIC 03

はんこの保管方法は?

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はんこをケースに入れずに持ち運んでいませんか。

裸のままでははんこが痛んでしまいます。

たとえばバッグの中に裸でポンでは、ほこりも付きやすくなり、傷む原因になります。

はんこをきれいに保つためには「印鑑ケース」は必需品です。ケースは見栄えを良くするだけでなく、乾燥や落としたときの衝撃からも大切なはんこを守ってくれるもの。

この際だから、印鑑をオーダーしようと思ったら、ケース付きのはんこがおすすめです。

はんこはまだ持ちそうだからという人は「ハンコケース」を使うことで、乾燥や衝撃のほか、見栄えも良くすることができます。

はんこの印材は天然ですから、温度や湿度に弱いのでできるだけ乾燥を防ぐためにも必ず印鑑ケースを用いるようにしましょう。

保管する場所も同じです。日が当たるところや暖房、冷房が直接当たるところではなく湿気の少ない場所を選んでしまっておくようにします。

はんこは人前で捺すことが多いものです。そんな時、汚れたはんこでは見栄えも悪く、相手に与える印象も良くありません。

手入れの行き届いたはんこを使えば、気持ちよいものです。はんこを大切に使うことで長く使えるようになります。

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