なぜ印鑑がきれいに捺せないの?
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印鑑をポンと捺したら、なんと…右上が見事に欠けていました。
「もう一度捺して下さい」と言われ、今度は朱肉を目いっぱいつけて、力いっぱい捺してみました。するとどうでしょう。縁取りされたようなぶっとい印面になってしまったのです。
どう見てもこれは朱肉のつけすぎです。
その後、何度も訂正したら、余白が訂正印でいっぱいになってしまい、これには銀行の方も苦笑い。手も疲れてしまったので、本当はいけないのでしょうが、「捺して下さい」と頼み込みんで捺してもらったということがありました。
最初から捺してもらえば印鑑だらけの書類にならずに済んだと思います。あの書類を見た上司からもきっと笑いが取れたことでしょう。
それ以降、よく見たらいつも同じところが欠けていることに気がつきました。
ひょっとしたら印鑑のせい? と思って、印面をじっくり見ても朱肉が詰まっている、欠けているということはありません。
銀行の方はさすがに印鑑捺しのプロ(?)ですから、軽く朱肉をポンとつけて、書類にポン。
とても同じ印鑑とは思えないくらいきれいに捺せています。
ということは自分の捺し方が悪いということです。なぜかわからないのですが右上部分だけに力が入っていない? ということなのでしょう。
では、なぜ、きれいに捺せないのでしょうか。
銀行の方は毎日捺しているから、印鑑を捺す訓練でもしないときれいに捺せないのでしょうか。
調べると「捺印マットを敷きましょう」と出てきますが、しっかり敷いています。劣化もしていません。
朱肉は見た目は問題がなさそうですが、たまにしか使わないせいか、いつ購入したのかも覚えていないくらい古いものです。
どうやら、朱肉の油が乾いてしまっているのが問題なのかもしれないので、さっそく乾燥時間約3秒という「速乾シャチハタ朱肉コンパクトタイプ30号」を購入しました。
するとどうでしょう。それ以来、きれいに捺せるようになったのです。ただ、大きさを確認せずに買ってしまったため、30号というのは3センチ角のもの。ちょっと小さかったな…というのが正直な感想です。
ただ、永遠に保ちそうな朱肉もたまには買い換えないとどうやらダメなようです。
印鑑、どこからが不鮮明? 基準はあるの?
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ちょっとかすれ気味だけれど「これくらいいいんじゃないの?」と思えますが、銀行担当の方が「うーん」とうなっているときは、やはり自分と同じように思っているということです。
では、印鑑の不鮮明さの明確な基準はあるのでしょうか。
じつは明確な基準というものはありません。担当の方の見た目でしかないのです。
明らかにダメだろうなと思える基準ならはっきりさせることができます。
・一部がまったくない、欠けている時
・印影が全体的に薄れてボケボケの時
・朱肉のつけすぎで太文字になったり、にじんでいる時
担当の方に指摘されなくても、これは完全にアウト!と自分でもはっきりと判断ができます。
ただ、自分でも「うーん、どうだろう」というときは担当者も同じように白黒がつかないということですから、こういうときは面倒ですが「捺し直す」ことです。
印鑑のきれいな捺し方
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「印鑑がきれいに捺せない」には必ず原因があります。
まずはチェックしてみましょう。
・印面が欠けていませんか
・印面に朱肉やほこりなどのゴミが詰まっていませんか
・捺印マットは敷いていますか
・捺印マットが劣化していませんか
・朱肉は古くありませんか
これらに問題がなければ、力の入れ具合に問題があるのかもしれません。
右手で印鑑を持ち、左手の親指で押さえながら「の」の字を書くことできれいに印鑑を捺すことができます。
それに加えて「自分は印鑑を捺すのが苦手」と思い込まないことも大切なことです。
「失敗したらイヤだな」と思いながら捺すとどうも失敗してしまう気がします。
ビビらず、思いきって捺せば、何とかなるものです。もし、失敗してしまった時は「練習、これも練習」と割り切ればいいだけです。
かすれたり、欠けたりしても、捺し直せばいいだけですから、苦手意識を持たずに印鑑を捺すことが大切です。
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