はんこの材質はこんなにも豊富
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はんこを作ろうと思っても、種類がいっぱいあり過ぎて悩んでしまった…そんな経験はありませんか?
主な材質は柘、黒水牛、牛角、黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒、チタンなどです。しかも、安いものから高価なものまでと幅広く、これまた悩みの種となります。
まず、はんこの材質を詳しく見て、おおまかな特徴をつかみましょう。
最もポピュラーな木製「柘、黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒」
まず、木製は「柘、黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒」です。やっぱりはんこは木でしょ! という方には柘がおすすめです。黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒なども人気があります。
耐久性のある「黒水牛、牛角」
黒水牛は黒光りした美しさがあるため人気があります。しかし、角は天然のものですから、保管に注意したり、手入れも必要です。
また、値段も木製よりは高価となります。
水洗いもできる金属製の「チタン」
チタンは新素材で、「軽い」「強い」「錆びない」という特性を持ちます。最近では色のついたおしゃれなものもあります。きれいな印影を残せるし、水洗いもできることからチタンも人気があります。
はんこの材質の選び方
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次に選び方のポイントをみていきましょう。
色で選ぶ方法
はんこはやっぱり木製でしょう! という方も多いと思います。木といえば薄茶です。木製で一番、ポピュラーなのは柘ですが、黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒なども人気があるので、色で選んでもいいでしょう。
ピカピカと光輝くものが好きな方は、黒水牛やチタンがおすすめです。はんこを捺す度に、手元で光るはんこを見る度に捺すのが止められなくなってしまうかもしれません。
手触りで選ぶ方法
優しい温もりが感じられるのは、木製です。逆に冷たいのがいいなら、金属製のチタンや黒水牛、牛角がおすすめです。
用途で選ぶ方法
実印や銀行印なら、水牛、チタン、柘がおすすめです。認印なら木製の柘、黒檀、楓、彩樺赤、彩樺黒がおすすめです。
書体の選び方
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はんこによく用いられる書体には篆書体(てんしょたい)、印相体、古印体、隷書体、行書体、楷書体があります。
それぞれの書体の特徴を見ていきましょう。
篆書体
実印や銀行印におすすめの書体。読みにくいですが、その分、偽造されにくい書体のため、この篆書体が広く使われています。篆書体が多く見られるのは石碑やお札です。
印相体
印相体は吉相体(きっそうたい)とも呼ばれる書体です。篆書体を再デザインし、整えられた書体で、八方に末広りを見せることから縁起の良い書体としても知られています。
古印体
隷書体を基本に丸みをかけた書体で、日本で生まれたはんこ用の書体です。読みやすいため、実印には使われませんが、認印や銀行印によく使われる書体です。
隷書体
隷書体は、篆書体を直線的にして読みやすくしたものです。秦の時代に作られた古い書体ですが、字が横に長く、バランスの取れた美しい文字です。読みやすい書体なので、実印には向きませんが、認印や銀行印によく使われる書体です。
楷書体
基本的な形で、印刷書体としても利用されているので、広く使われている書体です。すっきりとしていて読みやすいため、実印ではあまり使われず、認印によく使われる書体です。
行書体
楷書体を崩した書体のことです。楷書体はひとつひとつが独立していますが、行書体は続け書きをした流れるような字体。柔らかく崩した感じの書体なので、女性向けの認印などに人気があります。
次に、はんこの用途別におすすめの書体を見ていきましょう。
・実印におすすめの書体…篆書体、印相体
・銀行印におすすめの書体…篆書体、印相体、古印体、隷書体
・認印におすすめの書体…楷書体、行書体、古印体、隷書体
自分のはんこのイメージはできましたか?はんこを作る時に迷ってしまう材質と書体ですが、用途や好みでしっかりと選んで、ぜひお気に入りの1本を作ってみて下さい。
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